https://naomimatsushita.com/horttherapy_program1
先日はプログラムの流れだけ書きました。
そのとおりに、何も考えずに行っても寄せ植えは完成します。
しかし、リハビリとしての園芸療法としてはあまり効果がない。
では、リハビリの要素をどこにどう入れていくか、です。
園芸療法としての手法とそのリハビリへの効果
先日の手順は12ありました。
実は一つずつにリハビリ的要素が潜んでいます。
もう一度、一つずつ方法、手順を振り返ってみます。
効果や補うべき手法を太字で加えています。
【方法】
1.屋外の机といすで行うとします。
机の上には何も置きません。
➡注意、判断力低下防止、集中させる
こんな机や椅子がオススメです↓
↑折りたたみ式 幅180cm 耐荷重120kg 作業デスク¥7,400
↑木製チェア MC-510NA (BE) W51xD56xH77.5cm ¥12,300
2.始めの挨拶。
いまの季節について話題を持ち掛けます。
日付を確認してもよい。
ホワイトボードが、あれば書く。
いまの季節のことなど話す。
例えば、「今頃は冬の入りですね。あとひと月で年の暮れ、どんなことを準備されますか?」など話題をもちかける。
お互いに話をしてもらってもよい。
ただし何分までと決めておき、時間になったら話を切り上げる。
➡見当識、回想法。認知機能の維持につながる。他者交流することでアイスブレイクとなる。
3.今日は何をするか、何を植えるか説明。
花の苗を見せて、知っているかどうか聞く。
知っているならそれが何か答えてもらいます。
その花について、花の時期や育て方を知っているか、問いかける。
知っているひとには説明してもらう。
➡回想することで記憶維持につながる。
4.プランターを配る。
プランターについて説明。
そこに穴が開いているが水はけをよくするため鉢底石を入れる。
花を植えても水やりの際、水があふれてしまうため、プランターいっぱいに土を入れず、土はプランターのふちから3センチくらいまで入れることなど説明。
➡短期記憶。あとで訊ねて、または動作を見ていて覚えているか確認。
5.鉢底石を土入れで深さ2,3センチほど入れてもらう。
目印となる線がプランターについていたら、その線まで入れてもらうよう説明する。
➡二人の共同作業、助け合って話し合いながら作業を進める。腕、手、指の可動域訓練、巧緻性訓練、リーチ、筋力トレーニング。立って行うならば立位保持、持久力維持、バランス訓練となる
6.鉢底石が入ったら鉢底石のたらいを片付け、代わりに培養土をプランターの高さ半分くらい土入れで入れてもらう。
➡5.と同じ効果が見込まれる。
トンボタライ50型 プラスチック製たらい(タライ):02P03Dec28 価格:1,080円 |
流れの半分、ざっと上げただけでも、プランターに花を植えるというそれだけの作業が
心身機能の向上や維持に役立っていることがわかります。
後半は次回に続きます。