冬、真っ最中。
日差しが暖かい日もありますがやはり冬は寒いです。
このような天候で外に出て作業したりは難しい。
園芸療法だけど何かを植えたりは難しい時期だよねー
今は何もできないのかなあ?
外で作業、植えたりすることだけが園芸療法、ではないのです。
園芸を室内、部屋で行うこともできます。
じゃあ、どんなことすればいいの??
少し紹介しますね!
冬の園芸療法プログラム。暖かい室内で行う、って??
これは、ドライフラワーを使ったスワッグ(壁飾りの一種)です。
ドライフラワーの一部は、夏に育てた花を使っています。
春にタネを蒔き、夏に花を楽しみ、花を摘んでドライフラワーにする。
出来上がったドライフラワーを使ってこのような作品を作り、自宅に飾って楽しむ。
ここには膨大な工程、ステップがあります。
- タネを蒔く
- 芽が出たら水をやって苗を育てる
- 植え替えて苗を大きく育てる
- 花が咲いたら見て楽しむ
- いくつか摘み取り、室内にて乾かしてドライフラワーを作る
- 他の材料と一緒に組み合わせて室内のスワッグ(壁飾り)を作る
この一つ一つの作業に、どれだけのリハビリ要素が盛り込まれているでしょうか?
たとえばタネを蒔く作業。
このドライフラワーに使われている「帝王貝細工(ヘリクリサム)」という花を育てるために、
- 直径7センチくらいのポリポット100個くらい並べる
- 新聞紙を手でちぎり、一つ一つのポットの底に入れ、穴を塞ぐ
- 土を入れる
- タネを一つずつ、手指を使って丁寧にポットの中心に入れる
- タネの上に土を少しかぶせる
- 水をやる
これらの工程が必要です。
その工程に基づくリハビリ効果は、
- それぞれ、手指を使うこと、腕を動かしポットや土を運ぶ、並べる
- 時には立ってバランスをとりながら作業をする
- 参加者みんなと話しながら笑いながら作業することは認知機能維持につながるし、とにかく楽しい!
タネまき一つにこんな効果が予想されます。
冬の園芸療法プログラム、リハビリとしての効果
ドライフラワーを作る時にもリハビリの効果が期待されます。
このスワッグを作る時にも、
- 手指を使ってドライフラワーをとり、好きな長さにカットする →手指の巧緻性向上、握力など筋力向上
- 他の人と話しながらいくつかのドライフラワーを組み合わせてみる →認知機能、判断力、構成能力向上
- ドライフラワーに糊をつけて固定する →手指の巧緻性向上、握力など筋力向上、集中力アップ
- 形になった時に他の人と見せ合って話を聞き、修正 →他者交流による認知機能向上、判断力・理解力向上
- 立って作品全体の様子を見ながら作業する →立位バランス保持、筋力・持久力向上
ざっと挙げただけでもこんなに心身機能へのリハビリの効果が見られると予想されます。
作品作りは、楽しみながら、笑いながらのリハビリ。
作品ができた時の達成感、満足感もひとしおです。
ドライフラワーへの興味も増し、「次はどんな花のタネを蒔こうか」という話も出て、次のプログラムへとつながります。
作って楽しい、飾ってうれしいドライフラワーのスワッグ。
一人一人の作品を見せ合って、ほめ合うのもうれしい時間です。
冬には外の寒そうな景色を見ながら、
暖かい室内でこんな素敵な作品作りも
いいものですね
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