秋の園芸療法。種まきはもう済みましたか?
秋になりましたね、あなたは種まきはもうされたでしょうか?
秋もそうですが春もそう、お彼岸の季節は種まきに一番良いとされています。
ちょうど季節の変わり目、気温も落ち着くころでもあります。
昔の人はそういうことをよく知り、語り継いでいるのですよね。
種まきしたら小さな芽が出てきて、それらをみんなで見るだけでも癒されます。
でもタネによっては芽が混み合って出てきているものもありますよね。
押し合いへし合いしている状態だと生長具合があまり良くありません。
芽も人と同じ、ちょっと距離をおいてほっとさせてあげたほうがすくすくと育ちますよ。
園芸療法プログラム。間引きをしてみよう
間引き、というのはたくさん芽が出てきてしまったら少し芽を抜いて芽の間の距離を作ってあげることです。
しかしまだ双葉で芽が出たばかり、というときには間引きは難しいと思います。
ピンセットを使って間引いてもいいのですが、芽が出たばかりの状態だと芽がやわらかく、茎の途中で折れたりちぎれたりして、根っこまでうまく引き抜くことがむずかしいからです。
本葉が出てきた頃が間引きどきです。
茎もしっかりしてきて芽を抜きやすいので、参加者もつまんで抜くことができます。
どのくらい間引きをすればいいの?
芽の大きさにもよりますが、とても小さなものだと本葉が出てもまだ間引きがむずかしいくらい混み合っています。
しかしそのままにしておくと芽どうし押し合うので、かなり芽が混み合って出ているところは一本だけでなく芽が固まった状態で抜いてしまっても大丈夫です。
それほど混み合っていないようでしたら一本ずつていねいに抜くのも集中力を要し、手指を使い、腕、手指のトレーニング、リハビリになります。
抜いた芽はまた植えられるの?
茎が弱く、間引きした時に折れてしまったような芽はもう一度植えても根付かないことが多いです。
もししっかりした茎の芽であればもう一度植え直せば根付くこともあります。
試しに植え直してみるのもいいかもしれませんね。
園芸療法プログラム、「間引き」はかわいそうなこと?
間引きをしていてよく聞かれるのは「こんなに芽を捨てるのはかわいそう」という声。
たしかに抜かれない芽のために犠牲になる芽がいっぱいあるのは確かですが、しっかりした苗に育て上げるには間引きを行わないといけません。
そのままにしておくと周りの芽と一緒に共倒れ、ということもあります。
風通しが悪い、根がからんでのびにくくなってしまっていて根腐れするなど全部だめになってしまいます。
すべてのタネがそうとは限りませんが、一つの大きく健康な苗を作るためにはこういった作業は必要です。
植物もひともそうですが、混んだ状態に長く置かれることは苦痛です。
間を引く、間をあけることで芽ひとつひとつ、プライベートスペースができて快適に過ごせるーー
わたしたち人間も知らず知らずのうちにそうしていますよね。
そろそろ外でも活動できる季節、天気の良い日にはみんなで外でワイワイと園芸療法プログラム、楽しいですよ!