園芸療法士の仕事ってどんなこと?
別記事でアメリカでのわたしのインターンの様子などつづっています。
日本に帰国してからもいろいろ模索していました。
わたしがいままで園芸療法士としてかかわった、もしくは働いた場所は以下の通りです。
- 病院
- こども病院
- 有料老人ホーム
- 老健(介護老人保健施設)
- 老健デイケア
- デイサービス
- 障がい者施設
- アルツハイマー病特定施設
- 低所得者(高齢者のための)住居
- ケアハウス
- グループホーム
- 精神科病棟
ほとんどが身体の、もしくは心のリハビリとしての園芸療法を行ってきました。
デイケア、デイサービス、ケアハウスなどではレクリエーションのひとつとして園芸療法というよりほとんど園芸活動的に行っていた時期もあります。
園芸療法を行うにあたって必要なこと
園芸療法、というからにはセラピーの一つなので、
- 対象となる人が園芸、植物など興味があるかどうか
- 対象になる人の評価をする
- そのひとの目標を定める、確認する
- 目標にそった園芸療法プログラムを考える
- 園芸療法プログラム実施後、結果や発言、行動や効果を記録、評価
- 再実施し、記録、評価
- 何回か行った後、再評価し目標や園芸療法プログラム内容を見直す
といったプロセスが必要です。
これらはほとんど作業療法の手法です。
わたしは園芸療法士になってから作業療法士になっていろんな疾患を知り、それぞれの評価方法、アプローチを学びました。
つまり、作業療法の手法で園芸療法を行なっているわけですが、疾患やひとの身体のしくみ、構造、成り立ちなどを知り、疾患について学ぶことで、園芸療法をやっていたときに分からなかったことが腑に落ちました。
そういうこともあり、作業療法を勉強することで園芸療法を続けていることの強みを知りました。
また、園芸療法を行ううえで作業療法を身につけたことで、もっとやってみたい、多方面から仕掛けたいという深みが増しました。
園芸療法士はどこででも活躍できる
こういう体験をすると、先ほど上げた、園芸療法士が働く、活躍するであろう施設だけでなく、枠にとらわれず様々な場所で園芸療法は取り入れられる可能性があるはずです。
ただ、それを実行しているひとがまだ存在しない、というだけで、園芸療法を行う場所、機会、可能性は無限にある。
いまいる場所で園芸療法を行ってみよう、という情熱があればできる。
いまは病院や高齢者を主に対象として園芸療法を行っているところが多いですが、今後はもっと幅広い年齢の方に対して行われるようになればと期待しています。
これからいろんなところで楽しくできればいいねー
私達の次の世代の人たちが新しいリハビリとしてもっと園芸療法を取り入れていきましょうー!