マッサージやリハビリを受けたことのあるあなた。
体に触れられる前、その間、声をかけられていましたか?
「ちょっと肩、触りますね」
「腰が痛いんですね。今から見てみます。痛かったら言ってくださいね」
特にセラピストに背を向けていて自分が何をされるかわからない時に急に体に触れられるってびっくり、驚いたり恐怖を感じたことはないですか。
急に触れられるだけで体は硬くなりますし、リラックス状態ではなくなります。
かえって「今から触れますよ」という声かけをしてしまったことで緊張してしまうこともあります。
それでも自分の体験から、自分が見えないところを触れられる時にはやはり一声かけて欲しい、と感じます。
いつから触れられるのか。
どこをどう触るのか。
どれくらいの強さで触るのか。
どの方向に体を動かされるのか。
などと具体的に、でも簡潔に伝えてもらえると心の準備ができ、納得し、安心します。
もしあなたが全盲だったら声もかけられずにいきなり触れられる、って恐怖でしかないと感じませんか。
そう考えると「声かけ」ってとても大切なものです。
アロマトリートメントを習って学習したこと
以前、アロマトリートメントを行うIFA(国際アロマセラピスト)の資格を取るべく勉強、手技を重ねていました。
生徒同士で手技の練習をするのですが、「体に触れる前には必ず声かけを」「体に触れているとき、手技中に、痛くないかどうか、違和感がないかを時々聞くように」ということを習いました。
ずっと無言でトリートメントやマッサージを受けることはまずあり得ないですしね。
「今からはじめます」といったスタート時の声かけはもちろん、触れる前の声かけや体勢を変えてもらう時の声かけ。
折に触れての「声かけ」はお客様への合図でもあり安心につながることを実感しました。
もちろん頻繁に声をかけることは必要ないのですが、体に触れる前、触れている間の「声かけ」は安心させるとともに、手技を受けている人が痛みや違和感を感じた時にそれを訴えやすくさせる効果もあると感じます。
手技中、手を離さない、止めない
これもアロマトリートメントの学習中習ったことですが、手技を施している最中は
- 何も言わずに手を急に止めない
- 体から手を離さない
これらのことを何度も言われました。
確かにトリートメントを受けているのに急に手が止まると「何かあったのだろうか?」と不安になります。
一言、「ちょっとお待ちくださいね」「これで終了します」などと「声かけ」することで中断、終了することはできます。
でもまだ途中なのに急に手を止めたり手を離すことはせず、まだ続く、続きがある、と知らせるためにも手技を施している人の体から手を離さないようにしたいですね。
少しの「声かけ」が信頼を生む
このようにリハビリでもそして介護の場面でも「声かけ」をする、しないで大きな差が生まれます。
車椅子の方と一緒に移動する時に「今から〇〇に行きますね」「足をフットサポートに乗せます(乗せてください)」「ブレーキを外します(はすしてください)」など1動作ごとに声をかけることは納得してもらい同意を得て安心をもたらします。
声かけなくてもいい、大したことではない、と考えないで、触れられる、動かされる人の身になって考えれば自然と声をかける習慣が生まれるはずです。
それは信頼であり、信用、優しさ、心を開くきっかけにもなる、ということを忘れないでいたいものです。
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