いつもありがとうございます、まつした(@flowerpower_ht)です。
機能訓練指導員。何をどうするのか
前回書いたように、機能訓練指導員という職種は考えようによれば自由な職種です。
自分で1日のスケジュールを比較的自由に組めます。
ただし、その内容が問題です。
やり方によってはたくさんの個別対応を抱えてしまったり、
毎日固定のプログラムを据えてしまって身動きとれなくなり、
あらゆる評価や環境設定、家族対応などに追われることになり、時間内では勤務が終われなくなります。
かと思えば個別に対応しない、集団プログラムなどはやらない、
入居者、利用者の変化に気づけず、もしくは気づいていても何もしない、動かなければとても楽な仕事でしょう。
一部の介護職員や他の職員はよく見ていて、この施設の機能訓練指導員は何をしているのか理解できる。
そうすると、このひと必要ない、いなくてもいいんじゃない、という気持ちが湧くのは止められないと思います。
機能訓練指導員、どうしたら機能するのか
とはいえ、機能訓練指導員はリハビリをするひと、という認識は変わらないことが多い。
しかし「リハビリや機能訓練とは何か」を的確に把握できる職員が施設にどれくらいいるのか。
職員がリハビリ病院を経験してきたひとならある程度理解できるかもしれないが、
それでも「知ったような気がしている」ひとだったりする。
また、リハビリとはなにか、と明確には定義できない、曖昧なところが曲者です。
はっきりいって、機能訓練指導員の評判は良くないとおもいます。
ネットで調べると山のようにそういった発言が出てくる。
何をするひとかわからない、何をしてるのかわからない。
必要ない、とはっきり言っているひともいる。
介護職員の方からの反応かな、と思うのですが、
彼らとうまくやり取り、理解してもらえなければそういうことになるのだろうなと思います。
もしくは働き方、その内容によるものかもしれません。
正直いって私もこの職場での機能訓練指導員に疑問に思うところがたくさんあって
今回やめる一因となったのですが、
果たして平均年齢85歳くらいの施設にいわゆる「リハビリ」は必要なのかということや、
介護職員との連携が難しいところ、
そして、むしろ介護職員と看護師だけでも成り立つ場面が多い、ということ。
自分の立ち位置はどこにあるのかと考えてしまったらその場所にはもういられない。
機能訓練指導員として存在していられないように思うのです。
機能訓練指導員の未来は
非常に否定的な言葉になってしまいましたが、
もっと自分の能力を生かし、他職員と上手く連携して、
お客様の健康維持に役立っている機能訓練指導員もたくさんいると思います。
そこは私も反省する点ではあります。
でも自分なりに頑張ってきたよね。とも思う。
施設によりけりですが、本来ならば機能訓練指導員は毎日常駐する必要はなく、
リハビリしたいという人がいたら介護職員や看護職員、みんなができるレベルのものを機能訓練指導員が選んで
それらをみんなに伝達、共有、そして実行すればいい。
がっつり毎日リハビリしたいと言うのなら外部から来てもらえば良い。
環境設定は福祉用具を扱っている業者さんに頼めば良い。
いま機能訓練指導員をされている人には否定されるかもしれませんが、
1年努めてきて、ようやくですが、悟った気がします。