いつもありがとうございます、まつした(@flowerpower_ht)です。
機能訓練指導員とは何か
機能訓練指導員になろうと思っている方へ。
いま私は職場で機能訓練指導員として働いています。
今までやったことのなかった機能訓練指導員。
そもそもどういったものか、調べてみましたが明確な答えはない。
いえ、具体的にどういったことをするということまで紹介されていたりもしますが、
それを読むと複雑な感情ではありました。
「機能訓練指導員とは、病気やケガ、加齢などによって日常生活に支障をきたしはじめた人が
健康で自立した生活を送れるように、リハビリや機能訓練などを行うことで手助けをする職種のことです。
・歩行訓練、マッサージ、筋力トレーニングなど、利用者の症状に合った回復訓練
・利用者の心身機能評価
・レクリエーションの実施
・利用者一人ひとりに合わせた機能訓練計画書(運動プログラムや訓練内容)の作成
・利用者に合った車イスや補助具、自助具の選択
・他の介護スタッフに対して、自立支援に基づいた介助の提案と指導
などがあります。」
(リジョブ介護より)
すごくないですか?
なんでもできる、なんでもやらなきゃいけない、万能な人、みたいな印象です。
施設にもよると思いますが、いまは60名入居者の施設。
果たして60名全員にこれらのことをできるか、
介護職員に対してこういうことができるのか、それを彼らは理解し実施できるのか。
以前、知り合った機能訓練指導員
全く機能訓練指導員を知らなかったわけでなく、
一人、デイサービスで働いている理学療法士にあったことがあります。
その働き方は絶対したくない、と思うようなものでした。
彼女が考えたリハビリ内容を一人ずつ書き出して
手分けして介護職員、相談員までそれらを実施する、というものでした。
例えば歩行練習なら次から次へと利用者を戸外、
雨の時は屋内をどんどん歩かせるだけ、というものでした。
その施設は利用者全員から個別加算を取っていたため、
毎日のリハビリ実施はもちろん、記録まできちんとしなければいけない。
こんなことがあるのだろうか、その人に合っていないような、
血も通っていないような機械的なリハビリが機能訓練指導員の仕事なのか。
以前は病院で働いていたその指導員も、
「こんなはずじゃなかった。もっと一人一人と接することができるはずだと思ってきたのに」
と悔しそうに話していました。
つまり、施設側が加算を取りたいがためにこういうことになってしまった、
最悪のケースです。
機能訓練指導員は個別機能訓練をしなければいけないのか
そしてわたしも機能訓練指導員になったわけですが、
当初は個別には関わらない、という強い信念のもと仕事を始めたものの、
やはりほぼ毎日関わらなければならない人はいる。
難病の方や片麻痺の方、廃用の方、自分では体を動かすことができない方に対しては
個別にたっぷり関わることはないですが、様子を見ながら何分か関わることはしなければいけない。
しなければいけない、というのはいまのADL、状態が悪いものになっていくからです。
それは承知の上で行なっているし、その人の状態を見るために、
一人一人と一日少しだけでも関わることは欠かさないようにしようと思っています。
それでも60名ほどの入居者に対して機能訓練指導員1名なので限界はあります。
それよりも大変だと思うのは職員との関わりです。
あと少しでこの職場はやめてしまいますが、想像していた以上に大変でした。
次回につづきます。