先日、園芸療法に興味がある、でも園芸療法のことを何も知らないからどうしたらいいだろう、と言われるひとがいらっしゃいました。
園芸療法、やってみたことはあるけどよく知らないから講習を受けたい。
園芸療法士になるのに学校行ったり講習は受けないとダメでしょう?
講習を受けたら園芸療法士になれるじゃない!
園芸療法士になりたいあなた。
やっぱり時間を割いてお金を払い、学校、講習、講座を受けに行きますか?
本当に、園芸療法士になるのに教育、講習を受ける必要はある?
以前の記事でも園芸療法士になるための学校、資格などについて書きました。
https://naomimatsushita.com/20180720/
「園芸療法士」は日本では「資格」ではなく「認定」なのだとお話ししました。
たとえば、
- 一日、一回でも園芸療法の講習を受けたことがある
- 学校に通わない、講習を受けなくても自分で本など読んで園芸療法について知っている
- 自分で「園芸療法」を実践している
というひとたちも「園芸療法士」と名乗れます。
名乗ることは、できます。できるんです。
じゃあ学校とか講習に行かなくてもいいの!?
認定受けなくてもいいの?
そうです。
アメリカでアメリカ園芸療法協会から認定を受けたわたしがそんなことを言うのはおかしいですよね。
でも、実際はそうなのです。
アメリカでの園芸療法の実情
一年に一度、アメリカ園芸療法協会では学会、集まりがあります。
そこに何度か訪れたときに、協会に属していない、園芸療法士としての認定を受けていない人がたくさんいました。
それでも彼らは園芸療法を実践し、なんらかの成果をあげてビジネスにまで発展させています。
ようするに、少し園芸療法を知ったらまず何かアクションを起こす。
実践を積み重ねて実績を作り、信頼を得ていく。
この、「実践し実績を作る」ことが大切なのです。
こういったことが日本人は苦手だと感じます。
何かを始めるのに教育はいらない
園芸療法士になる、園芸療法を実践するのに学校に行かなくてもいい、認定を受けなくてもいいと書きました。
しかし、園芸療法についてとことんつきつめて勉強するのもいいでしょう。
園芸療法とは何か、でもそれを学ぶのはなぜなのか。
「園芸を通して周りの人たちを笑顔にしたい。」
これに尽きるのではないでしょうか。
わたしはいまはリハビリ職員でもあるため人間の身体と心を知り、リハビリの一環として園芸療法を行っています。
リハビリ職になる以前にも園芸療法を行ってきました。
園芸療法、まずは実践
以前はわたしも何かを始めるにはまず勉強、その先にある認定を受けよう!というタイプでした。
でもほんとうに園芸療法をやってみたいというのであれば園芸療法に関する本を読んだり、いまは便利になったインターネットで情報を得るだけでもいい。
少し情報を得たらまず実践してみる、やってみる。
実践していくうえで並行して植物や自然、対象者について学習し知識を蓄積していく。
実践なくしては園芸療法士とは言えない、机上で勉強しているだけで実際に行わないなんて、無意味です。
講習受けて情報は得たけどどこで初めていいかわからないよ?
どうしたらいいの?
それなら身近なひとたち、お子さん、祖父母のいらっしゃる方は一緒にやってみるとか、友人知人に対して行う、介護職の方ならお客様である利用者、患者、高齢者を対象に始めてみるのはどうでしょうか。
実践する場所が見つからなければまず身近なひとたちの認識を得ること、そこから口コミで広まっていくこともあり得ます。
園芸療法、一番むずかしいのは「実際にやってみる」ことでしょう。
園芸療法について学校や講習に行けば誰かが教えてくれる。
受講して、園芸療法を学んだ、知ったとしても、自分がやってみないと意味がないのです。
園芸療法だけでなく、講習を受け、認定を受けてもそれで満足してしまい、活動しない、というひとが多いと思いませんか?
園芸療法もそうですが、少しでも知ったらまず実践してみる。
それを継続して行う、成果をまとめ仕事としていく。
このステップは園芸療法だけではないですが、そこまで成しえるひとが増えなければ園芸療法は広がっていかないのです。
けして学校に行くべきではないとか講習を受けなくてもいい、ということではありません。
やっぱり園芸療法のイロハやノウハウは誰かから教えてもらわないと不安、というときには学校や講習に通えばいいと思います。
でもそれらが終わったときには習ったことを確実に実際に形にしてみることが大切です。
学校や講習には同じこころざしの人たちが集まっているわけです。
そこでネットワークができ、コネクションも得ることができて知識を得たあと、早く確実に園芸療法実践につながる、かもしれません。
学校に行ったり講習を受けるか、そうしないか、どちらを選ぶかはあなた次第です。
無償で園芸療法を行ってはいけない
ボランティアやかなり少額で園芸療法を行うひともいます。
そうやって場数をふんで信頼を得て、いずれは仕事にしていく、と考えるひともいるでしょう。
しかし無償のボランティアや低い金額のまま園芸療法を続けるひともいます。
それは園芸療法にたずさわるものたちにとっては困りものです。
園芸療法を仕事として確立する、広めていくためには相当の金額を得て行う。
そうしないと、「園芸療法ってボランティアや少額でやってくれるんだ」という認識が世間一般に広まります。
ほかの園芸療法を実践しているひとたちにも影響が及ぶので、始めは無料トライアル期間でもかまわないですが、無料期間後は必ず有償で、それも相当の金額を相手方を交渉してほしいものです。
そうしていかないと園芸療法が広まっていきません。
園芸療法、始めてみよう、やってみよう
学校や講習に行って園芸療法の勉強をし認定を受けるか、とにかくやってみるか。
どちらをとるかはあなたの自由ですが、やってみないことには始まらないのが園芸療法です。
園芸療法だけの話ではありませんが、興味がわいたらすぐ実行。
さて、あなたは何から始めますか?
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