今年の夏は例年にまして暑い夏です。
少し外出しても汗だくになってしまいますね。
毎日続くと身体がおかしくなってしまいそうです。
こういうときは少しでも涼しさをもとめてエアコンをつけたりプールや海など水辺、山や北へと逃げたい気持ちです。
職場で少しでも涼しい環境を作るために、観葉植物をおくことにしました。
観葉植物!
ただ置くだけじゃあもったいない!!
利用者さんと一緒に楽しもう!!
ということで、観葉植物をつかった夏の園芸療法プログラムをおこないました。
観葉植物ってそもそも何?観葉植物はどんな植物?
観葉植物、という言葉どおり、葉を見て愛でる植物なのですが、植物というと屋外に植わっているものというイメージがありますが、観葉植物は室内でも生長できる植物です。
よく聞かれるのですが、「じゃあ花や野菜でも観葉植物のように部屋で育てられるの?」
実際にやってみてください。
観葉植物以外の花や野菜を室内に置いておくとしばらくすると弱って枯れてしまいます。
花や野菜のタネもそうです。
芽は出るものの、その後はひょろひょろと伸びるだけである程度育つと枯れてしまいます。
園芸療法で使う植物、室内と屋外の違い
室内と屋外の環境の違いは何かというと、
- 太陽の光
- 自然な風、雨、常に循環している大気
こればかりは室内でまでつれてくることができません。
人間よりはるかに昔から生きている植物、もともと屋外で育つもの。
それらを室内に持ってくるということ自体、環境をかなり変えてしまうわけなので、それに耐えられる植物でないと観葉植物にはならないわけです。
- あまり日が差さない、日陰でも育つ
- 風や大気の循環があまりなくても大丈夫
- 葉に雨水がかからなくても低い湿度でも生きる
このような植物なら観葉植物として室内でも育てていけるでしょう。
観葉植物、葉を愛でるもの、とはいえ、多肉植物やエアプランツなども室内で育てられることが多いのでこれらも観葉植物のひとつと言えるかもしれません。
園芸療法;観葉植物を使って
以前は施設オープン時にいただいたコチョウランを飾っていたのですが、さすがに3カ月ともなるとコチョウランの花もほとんど枯れてしまい、エントランスが寂しい状態になっていました。
そこで上長ほかスタッフに、職場である施設名にちなんで観葉植物を置きませんか、と申し出ると、即決。
観葉植物いろいろと小物も買いこんでみんなでディスプレイ。
貝殻や小石なんかも置いたりして、涼しげにアレンジ。
楽しいひとときになりました。
その後は水やりと霧吹きが自由にできるよう、水を入れたジョーロと霧吹きをそばにおいて、「植物に水やりと霧吹きをお願いします」というサインボードを作って置いておきました。
さっそく植物好きなひとがまんべんなく霧吹きをしてくれました。
昨日は水やりも。
的をはずれて周りが少し濡れても大丈夫、水だからすぐに乾きます。
小さなジョーロなのでそんなに水が入らないのでジョーロごと落としたとしても大被害になりません。
園芸療法;ジョーロと霧吹きの効果
このジョーロと霧吹きがリハビリにも活用できます。
えっ?と思われるかもしれません。
小さい観葉植物から大きい観葉植物までいろいろありますが、たとえばジョーロで水やりをするとします。
ジョーロを手に持つ→抱える→植物のそばまで移動する→その植物の鉢の大きさを把握し必要だろう水量を判断→植物の根元を狙う→バランスをとりながら水の入ったジョーロを傾ける→手、腕、身体を動かして的を外れないよう注意しながら水を適量与える→終わったらジョーロを再び持ち上げ、移動→ジョーロのあった場所に置く
霧吹きにしても、
水の入った霧吹きを持つ→霧を吹く観葉植物を見て高さや広さを見定める→そばまで移動→霧吹きを片手(両手)で持ち、引き金に手指をかけ、繰り返し指を引いて腕を動かし霧を吹く→手、腕、身体を動かして霧吹きを所定の場所に戻す
ざっと考えてもこれだけの動作を必要とします。
必要な水量を考えることや的確に水やりができる、これだけのなんでもない動作を私たちは軽々と行っていますが、麻痺のある方や高齢な方にとってそういった動きはどうでしょうか。
水の入ったジョーロや霧吹きを持ち上げる筋力、それを支えるバランス力、水量をコントロールする判断力・細かい動き、霧吹きを吹く手指の力。。。
どれだけ身体や頭がはたらいているか考えると、たったこれだけの動作にさまざまな器官が働いているだろうことが想像できると思います。
職場に目に優しく体に良い観葉植物、そしてリハビリや運動にも活用でき、一石二鳥。
水やり以外にも触れて楽しい観葉植物、職場にまず一つ、置いてみませんか。
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