作業療法士で園芸療法を実践しております、
まつした(@flowerpower_ht)です。
以前、園芸療法士の求人や就職について記事を書いています。
この2記事でも触れたように、今も日本全国に園芸療法士だけの求人はほとんどありません。
あるにはありますが、とても少ないです。
給料の相場も変わっていません。
額面で20万円くらい、手取りにすると15万円くらいでしょうか。
インターネットで検索していただいてもわかるように、特に東京都での園芸療法士の求人はゼロ、と言ってもいいでしょう。
ボランティア、非常勤として園芸療法を行えるところもあるようですが、それでは暮らしていけない。
以前のこの2つの記事に書いたようにやはり「複業」として園芸療法を行うしかないのか?
確かに、いまも園芸療法士だけで就職、生計を立てようと思ってもかなり難しい状況、と言えます。
園芸療法士としての求人、特に東京。なぜ無いのか?
園芸療法についてよく知らない人でも「やれば何か効果がありそうだ」ということはわかっていただけると思います。
実際、わたしは作業療法士でもありますが、園芸療法士だけで就職したことはありません。
東京都内で園芸療法士としてお手伝いしたことは何年かありますが、そのお仕事内容はわたしの考える園芸療法ではなかったので辞めてしまいました。
東京都内で作業療法士として求人を出しているのを見て就職したところでは「作業療法の一環として園芸療法をぜひやって欲しい」と言われて何か所かで園芸療法も行ってきました。
けして園芸療法だけを業務として行ってきたわけではありません。
作業療法、いわゆるリハビリだったり介護、雑用も業務内容に含まれていました。
アメリカで資格を取って帰国した2005年から今まで、介護士兼園芸療法士、作業療法士兼園芸療法士。
約4つの施設で園芸療法を行ってきましたが、すべて園芸療法士としてだけの勤務はできませんでした。
ほとんどは作業療法士としての業務、一般的なリハビリ業務でした。
どうして園芸療法士の求人がないのか。
なぜかは明白です。
園芸療法士の存在、園芸療法の内容を知られていない。
園芸療法について理解がない、十分理解していないからでしょう。
園芸療法士として就職したい。どうしたらよいのか
わたしが心から願うことは「園芸療法士として園芸療法だけを行いたい」。
なかなか叶わぬ願い。
だけど、そうとも言い切れません。
もしかしたら園芸療法士として雇い入れてくれる施設、場所があるかもしれないからです。
わたしも東京都内で園芸療法士として働けるところをずいぶん探しましたが、わたしがまだ知らない、見つけられていないところがあるかもしれません。
園芸療法士を必要としていないのは「園芸療法とは何か」、あまり理解されていないからでしょう。
だったらどうするか。
自分で開拓するしかない。
園芸療法を理解してもらえばよいのです。
例えば高齢者施設に行って試しに園芸療法を行わせてもらい、効果を知ってもらう。
1回や2回で認められるものではないと思います。
簡単にはいかない、かもしれない。
でも、そうやって地道に継続して通って園芸療法だけを行っている人もいます。
園芸療法士として対価をいただくことの重要さ
以前にもお話ししたように、園芸療法を「仕事」として行うことが重要です。
最初は園芸療法の効果を知ってもらうお試し期間で無償でもよいかもしれません。
材料費だけいただいて、園芸療法プログラム実施に関しては無償。
園芸療法の効果や必要性が認められ始めたときに園芸療法プログラム実施に対価をいただけるよう交渉することが重要です。
インターネットや転職サイトだけを調べて「園芸療法士の求人は無いのか。じゃあしょうがない。」
ではありません。
自分の手で得る、開拓して獲得するのです。
1セッションいくら、と提示してもいいでしょう。
とにかく園芸療法プログラム実施費をいただけるように相手方に効果を示す、交渉する。
なんのマニュアルもありません。
わたしも持っていません。
園芸療法に限りません。
最初は何もない、前例のないところに出向くわけですから、園芸療法プログラムを実施させていただけるにはどうしたらいいか考える。
園芸療法士として自分で一から考え、自分で仕事を得るのです。
園芸療法士の求人が出るのを待っていたり誰かが紹介してくれるか期待していたらいつまでたっても園芸療法士として活躍はできないのです。