冬でもガーデニング、園芸療法はできる?
まだ寒い時期、ほとんど外に出て作業することができない。
外で園芸療法プログラムを実施するにはふさわしくない天気ですね。
しかし、園芸だから外で行うもの、ということはありません。
室内でも十分行えますよ!
前回書いた記事の中でも紹介しています。
冬に楽しめる草花、野菜をあげましたが、もう少し説明、具体的に方法を記していきます。
全く園芸を取り入れていないけれど施設で、自宅で行いたい、というとき何が一番行いやすいでしょうか。
おすすめのプログラムをいくつか紹介します。
園芸療法プログラム、草花の寄せ植え
春まで咲き続ける草花を植えます。
意外と「どこで土を買ったらいいの?公園にある土でもいい?」とおっしゃられる方がけっこういらっしゃいます。
公園の土は乾燥していたり水はけがよくなかったり肥料もないので向きません。
そう、まずは土の調達から始めます。
いまはホームセンターやスーパーで売られています。
手軽なのは草花や野菜、なんにでも使える土、というのが売っているはずですので、
それを買いましょう。
その時間もない、土は重くて運べないというときは、
最近は土もインターネットでも買えます。便利ですね。
プランターなど、植物を植えるための鉢もインターネットでも売ってます。
園芸療法に向く草花、どんな花を植えたらいい?組み合わせは?
秋冬なら花苗はパンジー、ビオラ、ストック、スイートアリッサムなど、
葉の色を楽しむならシロタエギク、アイビーなど。
小さな木の苗でも良いですよね。
コニファーなど杉やヒノキの仲間はさまざまな色、種類があります。
たとえば30センチ直径の植木鉢(素焼き、プラスチックなど)なら、
花1、2種類、グリーンか木は1、2種類。
7センチ直径のビニールポットで売られている苗ならあわせて3つくらいの苗を植えられます。
これら5,6種類の苗をいくつか用意して、利用者、対象者に選んでもらい植えると
それぞれ違っておもしろいですね。
園芸療法の醍醐味、草花を植えた後のお楽しみ!
出来上がったらみんなで見せ合ってどうしてこの苗を選んだのか言ってもらったり、
みんなから感想を募ったり、楽しい時間になります。
それぞれの苗の育て方についてはある程度開催するあなたが調べておいて、
最後にコメントすると良いでしょう。
園芸療法プログラム、野菜の苗を植える
草花もいいのですが、冬でも野菜を育てることができます。
今度は野菜を使ってのプログラムを紹介します。
タネを蒔いてもよいのですが、今だと外に置いておくと発芽しにくいです。
かといって室内だと発芽はするけれど、そのままだとひょろひょろで、いずれ倒れてしまいます。
ホウレンソウやコマツナならば室内で発芽させてから外に出しても良いのですが、生長がかんばしくないかもしれません。
おすすめはブロッコリーやカリフラワー、白菜などの大きな野菜です。
一抱えほどの鉢に1苗で十分、外に出しっぱなしでよいです。
ただし、虫がつきやすいのでこまめに毎日利用者、対象者と一緒にチェックしましょう。
散歩、歩行訓練の途中に生長の様子を見に行くといいですね。会話も生まれ、広がります。
そういった意味でも変化がよくわかる野菜、生長が早い野菜がよいと思います。
ひとりにつき1苗植えて、そのひとが責任もって面倒をみるようになるといいですよね。
ほかの人と比べて競争心をもたせるのも認知低下の方たちにはよい刺激になります。
ただ、やっきになっていがみあい、ケンカにならないよう導くのもセラピストの役割です。
園芸療法プログラム、野菜を鉢やプランターに植えるメリット
鉢に植えたとしたら屋内に持って入れるので、座って世話することもできます。
机の上に置くと少し見えにくい、でも見たい、という気持ちで自然と立ってそのまま作業したりみなと話をする。
そのひとが持っている筋力を使い、立つことの訓練だったりバランス訓練、判断・注意力のリハビリにつながります。
たったひとつの野菜を鉢で育てることでこんなにいろんなメリット、リハビリができます。
苦痛をともなわない、がんばらないリハビリ。
楽しいリハビリです。
初めての園芸療法(秋冬バージョン)必要なもの、まとめ
1.草花の寄せ植え
(ひとりにつき30センチ直径の鉢)
草花苗、小さな木の苗5,6種類を一人3つくらい
培養土、鉢底石
2.野菜の苗を植える
(ひとりにつき一抱えくらいの鉢)
野菜苗1種類(ブロッコリー、カリフラワー、白菜、キャベツなど大きくなる野菜)
培養土
鉢底石
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