園芸療法士なのになんで作業療法士になったの?
ちょっと変わっているかもしれませんが、わたしは園芸療法士になってから作業療法士になりました。
なぜか?
作業療法の必要を感じたから。
と言うとかっこいいですね。
実は、「園芸療法をしてもお金がもらえなかったから」という理由が半分。
つまり、園芸療法を機能訓練や認知機能維持の手段として行っても対価がなかったから、ということが大きいです。
ぶっちゃけ、園芸療法だけでは稼げない、儲けられなかった。ということです。
それだけではないですが、正直に言うとそういうことなんです。
そしてもう半分は作業療法、リハビリの手法を知りたかった、知って自分で使いたかったため作業療法士になった、というところです。
なぜ「理学療法士」ではなく「作業療法士」を選んだの?
アメリカにいて園芸療法を勉強していた頃は子供から障がい者、高齢者までさまざまな年齢の対象者と関わってきました。
一番関わる機会が多かったのは高齢者でしたし、日本に戻ってからも老人ホームや老健など高齢な方と関わることが多かったです。
特に認知症の方と関わることが多くて、関わり方はもうその場で、現場で体当たりで覚えてきたというところが大きいのですが、園芸療法をしてみて認知症について知りたいと思ったところが作業療法を学びたかったきっかけになりました。
理学療法士と一緒に行った園芸療法プログラム
老健勤務時代、理学療法士と一緒に園芸療法を行ってみて、アプローチ方法を少しずつ教えてもらう機会がありました。
さまざまな病気の後遺症をもっているかたに対してどうアプローチしていけばよいかを深く学びたい、と思うようになりました。
理学療法士と一緒にやってきたのになんで作業療法士?
と思われると思いますが、園芸=作業、園芸療法は作業療法の手法のひとつ。
たまたま理学療法士と会うことができたけれど、園芸はひとつの「作業」。
作業を用いる、もしくは獲得するリハビリ、「作業」療法を勉強することで園芸療法をより深められるはず、という判断で4年間、夜学で勉強したわけです。
作業療法士になってからの園芸療法
勉強し、作業療法士になって思うのは、「園芸療法士だけでなくなってよかった。」ということです。
もちろん前述の、園芸療法だけを行ってお金がもらえる機会が少ない。
園芸療法をリハビリとして行ったとしても、認定された園芸療法だけだとまだ活躍する場が少ないです。
やはりリハビリを行うとしたら作業療法士か理学療法士といった国家資格を有していないとリハビリとして園芸療法を確立することはむずかしいです。
でも、わたしの場合は園芸療法を作業療法と組み合わせることで少しずつ周りから、世間から目を向けてもらえ、理解されるようになってきたという実感があります。
いまは40~90代の対象者と一緒に園芸療法を行っていますが、より良い効果が得られています。
園芸療法もそうですが作業療法の手法で行う以上、これからも、一生勉強していかないといけない、と感じています。
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