いつもありがとうございます。
まつした(@flowerpower_ht)です。
園芸療法を始めるにあたり、最低限、何をそろえればよいか、道具についてお話しました。
合わせて読んでみてください
なぜまだ寒い2月、道具のことやそろえるものを書くのか、とお思いでしょう。
「タネを蒔くのは彼岸時期」、という言葉があります。
そうでないタネもありますが、だいたい3月、9月のお彼岸時期がタネを蒔くのに一番適した時期です。
3月のお彼岸はそろそろ霜が降りなくなり、暖かくなるころ。
9月のお彼岸は、暑さが落ち着いて少し涼しくなり、タネを蒔くと目が出やすい。
昔の人は、よく知っている。
3月、園芸に適した時期になってすぐに園芸療法プログラムができるよう、
いまから準備しておきたいと思いませんか?
メンバーを募ること
行う前に、まず大切なこと、メンバー選定、人数設定をします。
実はこれが一番大変で、大切なのです。
園芸好きなら誰でもいいじゃない。
みんなでやろうよ!
というのも、たまには楽しくていい、とは思います。
しかし、「リハビリとしての園芸療法プログラム」を行うとなれば、違ってきます。
どんな人でもウェルカム!となると、たんなる園芸「活動」になってしまいます。
リハビリの要素が薄れてしまいます。
マンツーマンで行うこともありますが、グループで行う場合、一回の活動は10名まで。
職員はリーダー1名、見守りやアシスタントとして職員1名は最低必要になります。
参加者の心身状態によってはマンツーマンに近い人数のスタッフが必要になることもあります。
メンバーを募るときも、園芸、ガーデニングが好きか、やったことがある、
草花を見るのが好き、園芸やったことないけど興味がある、など、
何かしらの形でガーデニングや草花、自然に対して興味がないと効果は期待しにくいです。
嫌々園芸療法プログラムを行うのと、好きで楽しみながら行う。
どちらが有効でしょうか。
実際、わたしが過去、施設でおこなったときは
いったん施設全員に園芸療法プログラムへの参加を呼びかけました。
初めは30人くらいの人数が集まりましたが、自然とやめていかれたり、
自分には合っていないとおっしゃるなど、
利用者自身が園芸療法プログラムを吟味、選択し、
うまい具合にグループができていったのです。
対象者のレベルを合わせる
集まったひとたちの様子を見て、レベルを合わせることも重要です。
たとえばお一人だけ全く心身機能レベルが違っていると、他のメンバーについていけず、
気持ちが萎えてしまって逆効果。
とはいえ、レベルをきっかり合わせる、というのは難しいものです。
あえて少しレベルを違えると、おもしろい現象がみられます。
たとえば、片麻痺の方たちばかり6名くらいのグループで行っていた時、
右麻痺左麻痺、それぞれの方たちが、それぞれ動かない、動きにくいところを
互いに補い合うようになられたのです。
それはわたしがアドバイスしたことでも何でもないのです。
利用者どうし、自然と助け合うことを知り、行うようになったのです。
その結果、麻痺側の手指の巧緻性が、園芸療法プログラムを行う前と比べて向上した、ということがありました。
↑押し花しおりにリボンをつける、右麻痺、左麻痺の二人
これこそ対象者が自ら行ったリハビリテーションです。
グループダイナミクス。
辛くなく、楽しみながら行った結果、リハビリを行うことができたのです。
みな、様々な可能性を抱えています。
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