作業療法士で園芸療法を実践しております、
まつした(@flowerpower_ht)です。
室内での園芸療法プログラム
雨も降りますがこのところ暑い日が続いています。
こんな暑い日、外に出たくない!ですよね。
じゃあ室内でいつものリハビリやレクリエーションでいい、と思っていませんか?
外に出たくなくても植物はそこにある。
これを使わない手はないのです。
今回、特に認知症の方々に効果のあった園芸療法プログラムをお教えします。
認知症の人たちが夢中で活動する魔法の園芸療法
認知症が進んだ方やもともとリハビリやレクリエーション拒否の多い方に、「リハビリしましょう」「外の野菜を見に行きましょう」と言ってみます。
「イヤだよ!」「なんで行かなきゃならないんだ!」
介護やリハビリをしているあなた、自宅で高齢な方を介護しているあなた、よくこんなことありませんか??
こんなやりとりばかりでげんなりしてしまうのはよくあることですよね。
そのげんなりをニコニコに変える方法がありますよ!
ご自宅で園芸をされている方、ベランダや室内に生長しすぎて伸びすぎた植物がありませんか?
なんでもいいんです、鉢に生えてしまって困っている雑草でもかまいません。
よいしょっと鉢やプランターを室内に持ち込んで、「散髪」してもらっちゃいましょう!
認知症の方が座っているテーブル、その上に新聞紙やブルーシートを敷いてその上に蜂やプランターを置いて園芸ハサミをいくつか用意するだけで準備オッケー。
あとは「伸びすぎて困ってるからこの花、散髪しますね!」とあなたから切り始めてください。
認知症の方も、最初は見ているだけかもしれません。
「そんなもの持ってきて何してるの!」
「どかしてちょうだいよ!」と言われるかもしれません。
まあまあ。
そのうち「どこを切るんかね?」「これも切ってええんかね?」と手伝ってくれる人がきっと現れます。
あなたががんばっているのを見て「やってみようか」「しかたない、手伝っちゃろうか」という声が出てきます。
そして、いつのまにかハサミを手にして植物をカットするひとが、中には立って熱心に取り組み始めるひとがいます。
園芸療法 助け合いのこころ
アメリカではガーデニングは趣味のなかでナンバー1だそうです。
日本ではそうではないでしょうが、認知症の方々も、以前は自宅で農業や園芸を楽しまれていた人もいます。
草花は見るのも好きじゃない、全く興味ない、というひとのほうが少ないのではないでしょうか。
日本の原風景を思い出してみてください。
みんな助け合って生きてきた、生きているという気持ちは今も昔も変わりません。
あなたががんばってのびすぎた草花を剪定している。
「いっちょ助けてやるか」という助け合いの気持ちが芽生える。
それだけでこんなにアクティブになれる。
一番かんたんで安価、しかも助かる園芸療法プログラムです。
いつのまにか認知症のひとたちが笑いあって集中して園芸療法プログラムに取り組んでいる。。
切りすぎたっていい。
植物は丸坊主になってもきっとまた生えてきますよ!