先週の園芸療法は待ちに待ったマンツーマンでのプログラムでした。
なぜ待ちに待ったかと言うと、戸外でやりたかったのでお天気の回復を待っていたのです。
そうしたらようやく金曜、暖かくなったので、Iさんをお誘いすることができました。
園芸療法の対象者、Iさんというひと
このIさん、もともとご自宅でお花を植えておられたのですが、いま両方の手足に麻痺がみられます。
特に右側の麻痺が大きくて、頭の病気の後遺症で周りに気を配ったり判断することが難しくなられてしまっています。
そして何よりも故郷に帰りたくてしょうがなくて、毎日お部屋にお顔を見に行くたびに泣いておられる。
お子さんがお母さまを呼び寄せたわけですが、ご本人はまだ納得されていない。
ひとりでも暮らせるんだ、だから帰っても大丈夫だとおっしゃるけれど、きっとそれは難しい。
その考えも危なっかしい、これもご病気によるものもあると思います。
本当はその希望をかなえてさしあげたいけれど、お子さんの気持ちもあり、移ってこられたこの土地で過ごしていただきたいな。。とは思っています。
園芸療法プログラム、二人で花を植えました
そんな彼女と一緒に花を植えることにしました。
とても上手、やはり花を育てることに関しては先輩です。
作業されているときは生き生きとされています。
春には立派な花壇に成長しているよう、できるかぎり二人で、
いや、同じ施設に暮らしている人たちもそのうち一緒に手入れをするようになってほしいなあと思っています。
こんなかんじで、大人数での園芸活動が難しい方は、
マンツーマンで話しながら、お気持ちを聞き、
様子を見ながら園芸療法プログラムを行っています。