作業療法・リハビリ 園芸療法

作業療法士で園芸療法士;あきらめざるを得ないときもある

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いつもありがとうございます。

まつした(@flowerpower_ht)です。

新たな場所を求めて

前回の続きです。

作業療法士になって;パワーアップしていった園芸療法だったが

園芸療法プログラムができなくなったことは非常にもったいないとは思ったのですが、

どうしようもない状況、しかたがない。

そこでさらに新天地を求めたい、と、老健を辞めて有料老人ホームに移ったのです。

老健だと一時的な滞在だったりデイケアだとその日だけしかおられないため、継続した園芸療法が難しい。

有料老人ホームのように、その場に住んでおられるひとたちだと毎日継続して園芸療法プログラムを行えばより有益なのではないか、と考えたのです。

ところがこれが甘かったのです。

うまくいかない歯がゆさ

老人ホームではリハビリを機能訓練指導員がする、ということにはなっているのですが、

それほど関わりがもてないのです。

機能訓練指導員1名に対して入居者60名。

一日にいったい何人とリハビリとして関わるのか、以前老健でおこなっていたような園芸療法プログラムができるのか。

実際、園芸療法プログラムを何度かやってみました。

その結果は、

これは園芸療法ではない。

セラピーでもリハビリではない。

老健のときにはうまくいったことがなぜ同じようにならないか?

それは職員、同僚、そして入居者の想いが違う。

職員はわたし以外、ほとんどが介護職です。

リハビリ職員はわたし一人だけ。

介護職員には園芸療法とは何かについて、ホームができる前に伝えてきた。

しかし実際はそううまくいかない。

以前行ったように、対象者をつのるところから始めればよかったのか?

いや、そこまでおこなおうという気力がわたしにはなかった。

もっとねばって根気強く園芸療法プログラムを行うべきだったか?

今回はさすがにわたしにはできなかった。

施設が異なるとこうも違うのかと思い知らされました。

なぜうまくいかなかったのか

園芸療法プログラムはひとりで継続して行うことは難しい。

以前書いたように、参加人数にもよりますが、アシスタントだけでなく、見守りやトラブルに対処するために、少なくとも1人はついていてほしい。

本当は、写真を撮るひと、つまり記録を残すひとがもう一人ほしいくらい。

しかし、参加者を連れて来てはくれるものの、参加者が集まったらコールで呼ばれるなどしていつの間にかいなくなる。

参加者人数が多い時はひとりくらいはプログラムについていてくれたものの、介護の都合によっては、私一人で行っていることもありました。

「入居者からのコールがあってもその場を離れないでいてください」とは言えない。

職員の助けを必要とするひとがいるのに、「行くな」と引き止めることはできません。

一番悲劇的だったのは、ホームに園芸に興味のある職員が一人もいなかった、ということです。

園芸療法プログラムを行うには職員に理解がない、職員が理解していないと悲惨です。

園芸ってどんなことをするのか、どれくらい手間がかかるものかを知らない、わからない。

これは、いくら言葉で説明してもわからない。

園芸療法プログラムをやりたい、ともちかけて協力を求めること、言うこともできないくらい毎日の業務に忙しい。

もちかければ協力してくれたのかもしれないが、言えなかった。

こうやってブログで書き綴っていても、その文章を読んで実際に行ってみないと

どんなものか理解できないものだと思うのです。

そうしてわたしは

職員のせいにするわけではない、わたしにも職員に園芸療法をわかってもらえるよう努力できなかったし、職員との関係性をもっと高めてプログラムをおこないかったのですが、

諦めました。

いつかは、何年か先にはかなうことかもしれないけれど、1,2年でなんとかなるような状況ではなかった。

難しいけれど、見極めも時には必要かもしれません。

過去ブログ。

アメリカ暮らしのときのことから帰国後、

作業療法士になるまで、なったあと、

いろいろですが、こちらもよかったらどうぞ。

「園芸療法士の日々 colorful days

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